楽屋づくりは、仕込み中の制作のメイン業務となります。
楽屋をどのようにセッティングするかによって出演者やスタッフがスムーズに仕込み作業ができます。またお茶場のラインナップでは公演中のリラックスや気分転換のお手伝いをすることができます。
また、ゴミ分別や出し方のルールは事前によく劇場に確認してください。
利用者のゴミマナーが原因となって劇場と近隣のトラブルが発生することが多いため十分に注意してください。
楽屋づくりの業務一覧
楽屋割りを決める | |
テーブル・椅子・鏡のセッティング | |
鏡前に名前を貼る | |
お茶場のセッティング | |
ゴミ捨て場のセッティング |
楽屋割りを決める
スムーズに小屋入り作業をこなすためには、出来るだけ無駄な時間を削減することが重要です。
事前に楽屋割りを決めておけば、現場であれこれ悩む必要がありません。
楽屋のセッティング(鏡前)
楽屋に鏡前が既に設置されている場合は、誰がどこに座れば良いのかがすぐわかるように名前を貼ります。これは本人以外に分かりやすくすることが重要となります。
例えば衣装の落とし物があった時に、本人の鏡前に置けばお互いにどこに置いたかが明確です。
フリースペースになっている場合は、必要な机と椅子を設置し名前を貼ります。
鏡が人数分ない場合は、出演者席以外の1箇所に鏡スペースを設置します。
鏡は姿見があればベストです。
※鏡が劇場に無いようであれば購入、または出演者に各自で持参してもらうようにアナウンスしてください。
楽屋が狭い場合は、最低限の荷物や衣装類のみ楽屋内に置き、大きな荷物は廊下にブルーシートやテーブルを置くなどをしてスペースを設けます。
この場合も、事前に出演者ごとにある程度区分けしておいた方がストレスやトラブルが起こりにくいです。
お茶場のセッティング
出演者やスタッフが自由に飲み食い出来るお茶場をセッティングします。
もし楽屋も廊下などのフリースペースも狭い場合は、受付場所(ロビー)などにセッティングし開場前に片付ける、という業務が必要になります。
ポットは劇場の備品が借りられるか事前に確認しておきましょう。
無ければ持参できればベスト。無理に購入する必要はありませんがあれば便利です。
年中を通して温かい飲み物の要望は多いです。
紙コップ類は毎度新しいものを使っていると費用もゴミも加算しますので、一人一日一個を基本にし、名前を書いておきます。名前用のマジックを一緒に置いておきましょう。
ホコリが入ったりするのが気になるようであればラップも置いておきましょう。
ペットボトルの飲料は何にするか・・・いつも悩むところですが、最近はただの水を飲まれる方が多いようです。また、お茶類はノンカフェインの麦茶が無難です。烏龍茶や緑茶は喉に良くないとされていますので特に出演者には不評です。
お菓子類は比較的甘いものの方が人気ですが、甘いものが苦手な方もいますし、疲労が過ぎるとしょっぱいものが欲しくなるようです。
小屋入り中は特に体力消耗してもケアができないので、水と塩気のものは十分に用意しておくといいと思います。夏場は塩飴も喜ばれます。
また、作業が立て込んでお弁当を食べる時間がない、という人がいる場合に備え、少しお腹に溜まるお菓子(クッキーなど)や軽食(おにぎりやパン)があると便利です。
ポケットに入れてちょっとした隙間時間に食べられるよう個包装のものが望ましいでしょう。
小屋入り中は栄養が偏ってしまうので、フルーツ類も喜ばれます(ビタミン補給)。
お菓子類やドリンク類のラインナップはこの限りではありませんので、メンバーの要望を反映してその都度アレンジしてください。
お茶場付近にゴミ袋を必ず設置してください。
テーブルなどに養生テープで貼り付け、マジックで何のゴミ用かを記載しておく方法が簡単です。
ゴミ捨てルールの確認
ゴミの捨て方のルールはどの劇場も厳しく取り締まっています。
必ず事前にルールをよく確認するようにしてください。
また近隣の公共スペースに出すことは基本的にNGです。ゴミの近隣トラブルは多く、クレームの対象になると劇場が使えなくなりますので十分注意してください。
ゴミ捨て場はお茶場付近に設置を必須とします。
そのほか、仕込み中はロビーや劇場内など何箇所かに設置すると便利です。
便利だからといってあまり増やし過ぎると片付け忘れなどが発生しますので、ご自身の管理の行き届く範囲を考慮してください。
その他楽屋にあったら良いもの
- アイロン
- ハンガーラック
- 救急箱