場内案内・遅刻者誘導

制作の当日運営業務

場内案内・遅刻者誘導は担当業務の指定が難しいものになりますので、ある程度の知識や経験がある人が担当することをおすすめします。お客さまがその時、どういう案内を欲しているか察し、時にはこちらから声を掛けて臨機応変に対応しなければなりません。

受付誘導・場内案内・座席誘導・遅刻者誘導は当日運営スタッフが少ない場合は一人で全てを担わねばならない場合があります。

場内案内・遅刻者誘導

場内案内・遅刻者誘導の業務内容一覧

  受付誘導
座席誘導
場内案内
遅刻者の誘導
チェック項目

受付誘導

会場に着いたらまずは受付をする、ということを知らないお客さまも多くいらっしゃいます。
入口が狭く必ず受付を通る作りの劇場であれば必要ないですが、受付の横から入ってしまえるような作りの場合は「声かけ」による誘導をしてあげると分かりやすいです。

また、券種で受付が分かれている場合も「声かけ」による誘導をした方が望ましいです。
これがないと、違う受付に長蛇の列ができていて並んだのに実際にはすぐに通れる隣の受付だった、などの場合にお客さまの気分を害することがあります。

いずれにしろ積極的に「声かけ」の案内をすることはスムーズな受付対応の基本です。

座席誘導

小劇場公演の場合は先着順の自由席である場合が多いです。

ひと昔前の小劇場ブーム時代は皆小さな空間にぎゅうぎゅうに詰め込まれて観劇することに慣れっこでした。混み合ってきたら後から「空いている席は詰めてください」などとお客さまへお願いするのは当たり前でした。
が、昨今は「自由席なのに最初に好きに座った席を動かなければならないのはおかしい」と感じるお客さまが増えてきたように思います。

座席誘導係は、空き席が少なくなってきたら常にどこが空いているかをチェックし、後から来たお客さまへ「そことそこが空いております」を伝えてあげる必要があります。

後から入り込みづらいような狭い会場の場合は事前に動線確保の対策をとってください。
最初のうちから「なるべく詰めてお座りください」と声をかけるのも一つの手だと思います。
自分の席だと思って落ち着いた後に動かされるより、最初から誘導された方が心理的に良いでしょう。

場内案内

よく問い合わせがあるのは、トイレの場所と上演時間です。
開場前にその二つは必ずチェックしておいてください。

また、「終演後に出演者に会えますか?」「飲み物を持ち込んでもいいですか?」など、聞かれることは多岐に渡ります。
受付担当は確認のために動き回ったり出来ませんので、比較的自由に動ける場内案内係はお客さま対応全般を担うと思って準備しておいてください。

遅刻者誘導

小劇場公演では、空間が狭いため客席の状況がそのまま舞台の上まで伝わってしまいます。
舞台上で緊迫したシーンを行なっている時に、座席の移動などでゴソゴソやっていると役者もお客さまも集中できず、良いシーンが台無しになってしまいますので、遅刻者誘導は非常に繊細で重要な仕事です。

準備するもの

ペンライト

おすすめグッズ

※クリックすると購入ページへ飛びます

遅刻者誘導のポイント
  • 入口近くの席を空けておく
  • 「演出上入れてはいけないタイミング」を確認しておく
  • 劇場扉を開ける前に携帯の電源を切ってもらう
  • 冬場であれば、劇場扉を開ける前にコートを脱いでもらう
  • ペンライトは光が広範囲にならないように持ち、光は床方向に当てる。

入口近くの席を空けておく

お客さまが劇場に入ってスムーズに座席につけるよう、入口付近の座席は5つくらい空けられるようにしておきましょう。

遅刻者誘導

扉近くの座席を空けておくために、下記二つの方法があります。

  • パイプ椅子などの移動できるものであれば、最初は設置せず開演ギリギリに椅子を並べる
  • 「関係者席」の紙を座席上に置いておき、開演前に取り外す

\ダウンロードはこちら/

「演出上入れてはいけないタイミング」を確認しておく

前述のとおり、小劇場は空間が狭いため、上演中に遅刻者がゴソゴソやる物音は舞台の演出に影響します。

例えば派手なオープニングテーマの後の緊迫感を見せる演出や心の繊細な機微を見せたいシーン、また完全暗転中に扉が開き外の光が漏れたりしては台無しです。

生の舞台はとても繊細なもの。
また、瞬間瞬間に演出の緻密な計算が施されているものです。

「絶対に入れてはいけないタイミング」は必ず事前に確認しておくようにしましょう。